20代の頃、ノースリーブの服がとてもに合う友人がいた。
いいなぁ。
でも私、こんなに腕が太いし、見苦しいよなぁ。
似合わないよなぁ。
と、自分には着れるはずがないと思った。
その友人は「とにかく一回着てみてよ。気分いいから」
と言ったけど、着る勇気はなかった。
数年後の夏。
半袖を着て鏡に映った自分が、
とてもむさ苦しく、暑苦しく見えた。
ためらったけど、
ノースリーブを着てみることにした。
えっ!こんなに違うんだ!
見た目のスッキリ感が全然違っていた。
しかも断然涼しい。
(当たり前だけど)
夏はノースリーブしか着ない私になった。
いや、着れない私になった。
袖があるのとないのとでは、風の感じ方が違う。
暑さがこもらなくなって、快適。
二の腕は太いままだけど、
出した方がスッキリ見えるのがわかったから、
さほど気にならない。
「ノースリーブが似合いますね。
私も着てみたいけど、この腕じゃ・・・」
とおっしゃる方がとても多い。
だけど、太い腕は半袖で遮るより、
思い切って全部出した方がスッキリ見える
ってことが、
一度着てみるとわかるのになぁと思ってしまう。
ノースリーブに限らず、形や色や柄など、
着てみたいけど自分には無理、
似合わないと思っているものがあるとしたら、
「とりあえず一度、試してみて!」って言いたい。
ファッションひとつで、
抑え込んでいた心まで
解放されることだってあるから。
「着てみたい」と思った、
その自分の思いを大切にしてみてください。
殻を破るきっかけになって、
昨日までとは違うモノが見えてくるかもしれません。