自分軸って、自分の生き方を決めている信念みたいなもの。
「自分がどうありたいか」のベースにある考え方。
自分の価値観や、何かを決めたり選択したりするときの基準になる、思いや考え方ともいえる。
自分軸がないと、周りの人の意見や世間の慣習に流されてしまい、本当に自分がしたい選択ができない。
その時々で基準が変わってしまうので、人生の舵取りがうまくできず、自分が生きたい人生が送れなくなる。
自分軸をしっかり持てたら、本当に自分がしたいこと、ありたい姿にそった選択ができて、現実が自分の望むものになりやすい。
毎日が楽しく、生きがいのあるものになる。
だから、ブレない自分軸を持つことが大事だって、いろんなところで言われているし、大事なのだなと思っていた。
だけど、「コレが私の自分軸だ」と思っても、しばらくしたら「いや、こっちかも」ってなったりもする。
コピーライターのさわらぎ寛子さんの著書、『売れ続けるネット文章講座』という本が、とてもとても勉強になるのだけど、その中の一節に目が留まった。
『自分軸は決めてしまうものではない。決めてしまったら、そこで成長はストップする』
たしかにそうだ。腑に落ちた。
人生は選択や仮説や行動の繰り返しで、失敗もすれば、うまくいくこともある。
そのたびに、学びや気づきがあり、そうこうしていくうちに、気づいたら自分の真ん中にあるモノ。これが自分軸。
そうとらえたら、自分軸、自分軸って探し回る必要はなくて、小さな選択や行動をするたびに、自分にとって何が心地いいか、自分の想いに反してはいないかと、ていねいに対処していけばいいのだ。
するとおのずと、「あ、私が大切にしていることはコレだ!」って気づけるってこと。
自分の一瞬一瞬をていねいに生きていると、他人がどう思うか、どう見られるか、世間ではどうか・・・・なんてことに縛られなくなる。
「今の私、何かに縛られていないかな?」って、自分をちょこちょこ眺めて、その都度修正していけばいいのだ。
さらに、『成長すると、自分軸も変わってもいくものだ』と書いてあった。
「自分軸」ってもちろん、とても大事だと思う。
だけど決して、固定して決めつけるものじゃないって思えたら、心が解放される気がする。
私にとって自分軸とは、今の自分にとって、一番居心地のいい選択ができる基準のようなもの。
大切なのは、自分の心をいつも解放して、今この瞬間に何を感じているかに、敏感になること。
そうやって気づいていくのが、自分軸なんだなと思う。