ストーリー

復讐の意味がわかった瞬間:ストーリー6

ちょっとした仕返しくらいは考えても、
復讐というほどのことは・・・・

と思いますよね?
でも、自分のしていたことが復讐だった、

しかも自分を傷つけ続ける復讐だったと
気がついた時のお話し。

 

自己否定のかたまりだった私が、
<本当の自分を取り戻すまで その6>です。

 

『目には目を、歯には歯を』だけが復讐ではなかった

言葉による虐待や
精神的な虐待を受けてきたけど、

それが虐待だとは知らなかった私には、

親に対して心のどこかでやり返したい、
悪かったって言わせたいという気持ちと、

親に対してそういう気持ちをいだくのは、
子どもとして間違っているのではないかという

罪悪感みたいなものが常に混在していました。

 

何をやってもうまくいかない、
未来への期待も希望も持てない、

こんな私になっているのは
あの親のせいよと、

自分の失敗の原因を
全部親のせいにして、

心のなかで親を責めてばかりもいました。

復讐というと、
目には目を、歯には歯をと、

やられたらやり返して、
相手をその時の自分と同じ状況におとしめること。

そんなことをイメージして、
なんだか恐い感じがします。

私も、私の辛さと同じ辛さを、
親にも理解してもらってわかってもらえたら

とは思っていましたが、
復讐をしたいという感覚ではありませんでした。

 

でもあまりにも生きているのが辛くなって、
大嫌いな母親との関係性はどうなんだろうと

その時興味を持っていた
セルフセラピーカードを引いてみたら、

抜いたのが「復讐」のカードだったんです。

 

『あなたのせいで』を演じていたら、哀れで不幸な私が現実になるのが当然

「えっ?復讐なんて・・・・」と思いましたが、
セルフセラピーカードの意味する『復讐』は、

表面上は
『復讐しているようには見えないもの』をさしています。

相手に対する怒りや恨みがあるけれど、
相手に手を出すわけではありません。

 

「あなたのせいで私はこんな辛い、
ひどい目にあっているの」

と表現することで、
相手の心を傷つけ続けることを復讐といっています。

 

一見、「あなたのせいで」と
相手を傷つけているように見えますが、

「あなたのせいで」と言うために、
常に哀れで不幸な私でいないといけない

ということを意味します。

自分で自分の
幸せの道を塞いでいるのと同じことですよね。

 

つまりは、
自分で自分を傷つけているということです。

私もずっとこの罠にはまっていました。

心の中で
「あなたのせいで私はこんな不幸な人生なの」

と相手に見せつけるために、
不幸な自分というシナリオを演じていたわけです。

 

でも、そのとき引いたカードのおかげで
やっと気づくことができ、

その罠から抜け出すにはどうすればいいのかを
考えることができるようになりました。

 

自分で自分の足かせを作っていたのなら、その足かせを自分ではずすだけ

人生における失敗が、
両親への復讐の一種だとしたら、

自分の人生を親への復讐だけに費やして、
失敗を繰り返していたいだろうか??

そう自分に問いかけてみると、
答えは「ノー!」です。

もう失敗続きの不幸な人生はイヤでした。

それなら親に復讐する、つまり

「あなたのせいで私はこんな辛い、
ひどい目にあっているのよ」

と相手を責めることをやめようと、
素直に思えるようになったのです。

親が私の前進を阻んだのは事実で、
ゆるせないと思っていたけれど、

引きずっていることで、
いつも私自身がその時の状況に立ち戻り、

親の非を立証し続けていました。

そしてそのつど、
自分の傷もその時のままによみがえらせ、

癒すことを止めていたのだということに
気がついたのです。

 

「あなた達のせいで、私は不幸なままなの」と、
不幸な自分を見せることで、

延々復讐を続けていたなんて!

不幸せな自分でいることを、
自分で選んでいたわけですね。

 

これではいつまでたっても
幸せになどなれないことも理解できました。

 

もしあなたが、生きづらさや不幸を感じていて、
その原因が両親にあると思っているとしたら、

その生きづらい現実を作っているのは、
あなた自身かもと気づいてくださいね。

復讐劇を終わらせると、違う方向へ

道が明るく開けているのが見えてくるはずです。

*****

実は自分が
復讐なんていう恐ろしいことをしていた。

しかもそれが
自分を不幸にする原因になっていた。

そう気づけることが大事。
気づいたら変わろうと思える。

変わると決めたら現実は動いていきます♪

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