潜在意識の性質を利用することで、ダイエットを成功させることができるのだろうか。
巷には一体どれだけのダイエット法があるのだろう。
私もいくつか試してきたけど、どれも挫折。
健康的にダイエットしたいので、食べるものを減らすのはイヤだし、単体の偏ったものを食べるダイエットもイヤ。
それならば、体を動かせばいいはずと、20代の頃はテニスやエアロビクス、ヨガなどで毎日体を動かしていた。
でも体重はまったく減ることなく、私には痩せることは無理だ・・・・と諦めの境地だった。
私は小さいころからコロンとした体つきで顔も丸く、周りからぽっちゃり体形をからかわれていた。
妹は真逆で、小柄で華奢。その妹と比べるので、
「私は太っていて、痩せない体質」
「細くてかわいいのは妹の専売特許。私はそういう言葉とは縁がない」
といったセルフイメージが、私の中にしっかり出来てしまったようだ。
体重のことなど気にするひまがなかった
それが、ひとり目の出産後、ゆっくりペースでいつのまにか5㎏減っていた。
5年後に二人目を産んだら、またゆっくりペースで5㎏減っていた。
結局10kgばかり減ったのだけど、子どもがいることで、以前よりよく動くようになったことくらいしか、体重が減った理由は思いつかない。
今にして思うと、自分の体形のことなんか気にかけているヒマがなくて、それがよかったのかもしれない。
太っている自分を意識しない。
これ、結構大事なことだ。
もうちょっと減るといいのに・・・・と思いながらも、しばらくはその状態をキープできていた。
それがこのところ、太り気味になってきたのだ。
お腹周りに多少肉がついてきても、以前はそこに意識を働かせることで、短期間でスッキリさせることができていた。
だけどそれが、まったく効かなくなっていた。
年齢とともに代謝が落ちてきたせいだろうか。
思考の癖とか思い込みは、体重や体型に影響を与える。
「この年齢だから・・・」といった、世間一般の常識を、そのまま受け入れてしまうのも原因になったりする。
潜在意識がその思い込み通りに、自分の現状を創っていくことになるのだ。
潜在意識を使えばダイエットはうまくいくのか
思考の癖を変えるのは大事だけど、自分で変えるのはなかなか難しいもの。
だけど、意識を変えることは自分でできる。
しっかり食べてもいいけど、食べ終わりにちょっとだけ気をつけて、満腹にはしないこと。
痩せたい体の部位に意識を持っていき、心の中で「痩せてきたー」と、理想の体型をイメージすること。
この組み合わせを自分で試してみたら、1ヶ月でだいぶお腹回りがスッキリしてきたのだ。
気をよくしてさらに続けていたら、体重も少しずつ順調に減ってきた。
痩せたい体の部位に意識を持っていく、というのは、立っていても座っていても簡単に出来ることだ。
一日の中で思いだした時に、適当にやっているだけなので、ダイエットしているという意識もない。
「ダイエットしなきゃ」と思っていると、その前提にあるのは、「ダイエットしなければいけない、太っている私」になる。
セルフイメージがそれでは、いくら「ダイエットしなきゃ」とシャカリキになっても、体重は減らないということになる。
痩せるならさっさと減らしてしまいたい・・・・と思ってしまうけど、潜在意識には「変化を嫌う」という大きな特性がある。
変わる兆しを読み取ると、「あ、こいつ変わろうとしているな。これはいかん！変わらせるわけにいかない！」と、今の状態をキープしようとするのだ。
急激に食べ物を減らしたり、偏った食べ物だけに変えたりすると、最初のうちは効果が見られても、すぐに元に戻ってしまうのは、
潜在意識が「変わるのはイヤだ。元に戻さなきゃ」と働き始めるから。
その特性から見ると、ストレスを感じない程度に、少しずつ食べるものを減らすほうがいいのだ。
潜在意識が「あ、変わろうとしているな。元に戻さなきゃ」って気づく一歩手前くらいを、継続するのがコツだと思う。
腰回りやおなか回りがポテッと肉づいていると、どうしてもお尻を隠したファッションにしたくなる。
それは「お尻まわりにお肉がついて、見せられない私」が前提になっている。
シャツをインして、かっこいいお尻でパンツを着こなしている私。
そんな自分をイメージしながら、潜在意識をだましだまし続けてみてるのが、ダイエット成功のコツではないだろうか。
ダイエットを楽に成功させるには、潜在意識の性質をちゃんと理解するのが早道だと思う。